
「何が欲しいんだ? 化粧品か? 服か? 菓子か? それとも酒か? ああ、タバコか」
「ちょ、ちょっと! 何だよ、その反応!」
「どうせ、そう言えば何でも買ってもらえると考えているんだろう」
「んなことないよ! 純粋にー、大佐を敬愛しておりますーっていう愛情表現だよ」
「まさか」
「…………」
「始末書か! 今度は何をやらかした!?」
「なんでだよ!?」

「意味を分かっていて言っているんですか?」
「もちろんですよ! 二度も言わせないでください」
「はあ」
「ええと……少佐殿は最近お疲れのご様子ですので、ちょっとしたリラックスの提供をですね」
「つまり、冗談なんですね」
「まあ、そうですね。はい」
「逆に緊張するので、二度とやらないように」
「ダメですか?」
「ダメですよ!」
大義名分ができる!と意気揚々としてついていくも、「今日はこっちの下着がほしいんだよね」と連れて行かれた先は軍人娘御用達のスポーツ系下着専門店、色気のいの字もねえシンプルなお下着の数々にしわしわピカチュウみたいになる大佐。
でもまあ、色気出されてもそれはそれで困るなあ、とシンプル下着に囲まれながら考えていると「下はTだから別の店で買うよ」とセクシーランジェリー店へハシゴすることになり、天国のような光景と次々セクシー下着を選ぶ地獄のような先生に挟まれて苦悩する羽目になる大佐。
ちなみにどちらのお店でもお会計は大佐持ちでした。